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宮崎で釣り。たまには遠征したい!

いろんな魚が楽しいし、美味しく食べたい。のんびり釣りたい(^^ゞ

(お魚深堀・11)スズキ

身近な場所(河口や防波堤)でも釣れる肉食大型魚で、ルアーや生餌を用いた釣りは手軽で引きも楽しく人気。
特徴
スズキ(鱸)
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基礎知識

スズキは出世魚として成長によりその呼び名が変化します。地域により様々な呼び名がありますが、~30Cmほどの若魚は「セイゴ」、~60Cmほどまでは「フッコ」、それ以上を「スズキ」と呼ぶケースが多いようです。北海道南部から日本全国の沿岸部にいます。沖縄にはいないとされていますが奄美では個体数は少ないものの釣れた記録はあるようです。標準和名が「スズキ」ですが、近似種の「ヒラスズキ」に対して「マルスズキ」と言われる事もあります。
世間に出回っている魚の多くがスズキ目で、もっとも馴染みがあるこの魚を分類上基準に枝葉が別れたという事を考えると魚の代表と言えるほどに一般的な魚。外洋よりは内湾の入り組んだ地域に多く、ベイト(餌となる魚)を追って河口付近や河川の数キロ奥まで上がってくることもあります。東京湾や大阪湾など都市部に接している港湾でも釣れる大型魚で、外洋や沖ではほとんど釣れません。近似種の「ヒラスズキ」は磯場に多く、容姿は似ていますが釣れたエリアによって簡易的には区別できます。

サイズ

インターネットの情報では大分県佐伯市で釣れた134Cmという記録がありますが、一般的には1m前後まで成長。

釣り

釣りではシーバスと呼ばれ馴染みがあるこの魚は主に「ルアー」釣りが主ですが、関西や瀬戸内海では「フッコ」サイズのこの魚を「ハネ」と呼び、「ハネ釣り」という生エビを撒いて釣るフカセ釣りが有名です。セイゴサイズであれば河口でシロギスを狙った釣りの際に活発に動く餌(ムシ餌)を用いると釣れる事があります。動くものに反応を示す傾向があるようで、表層で群れている小魚に突進する姿も散見されますが、捕食は割と下手な印象があります。
潮が大きく動くときに、餌となるイソメ・ゴカイ類が大量で産卵する様を「バチ抜け」と呼びスズキの捕食も活性が高まるため、それを狙った釣りも盛んです。バチとはイソメ・ゴカイ類の総称ですが、これに似せたワームなどを用いた疑似餌釣りが有効。
「シーバス」という呼称は歴史が浅いと思われます。本来バス(Bass)は日本国内ではブラックバスの事を指していたため、海にいるバスのような魚という事で呼ばれるようになったと思われますが、外来種問題によりルアーによるブラックバス釣り文化が下火になる中でシーバス・エギング・アジングなどに移行し、それぞれの疑似餌釣法が活性化しているようです。

食味

歴史的には高級魚として扱われ、マダイに似た白身で癖もなく近場で獲れることもあり庶民の魚だったようですが、ルアー釣り人の傾向(キャッチ&リリース)から、食材としての扱いが少なく、市場でも取扱量が少なめのようです。出回る魚の価格は高級魚レベル。ベイトの鮎を多く捕食したスズキは美味しいようで、「夏の魚」として日本の旬の魚と認識されているようです。「WEB魚図鑑」で公開されている食味レビューを眺めると、塩焼き・アライ・刺身・ムニエル・アラ出しなど、いずれの食べ方でも評価は高いものの、都市部の河川で獲れた魚は匂いがあるようで向いておらず、また個体差はあるようで異臭を感じるものもあるようです。

(お魚深堀・10)イシダイ

磯底物釣りの対象魚としてもっとも人気の魚。「幻の魚」として普段釣り人には縁遠い釣魚の一つだが、その駆け引きに魅了された釣り師は多い。

イシダイ(石鯛)
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基礎知識

北海道以南の日本各地の浅い岩礁域に生息しており、近似種の「イシガキダイ」とともに「底物」として絶大な釣り師憧れの人気魚です。成長すると70Cmにもなり、若魚のうちは写真の通り明瞭な横筋が特徴ですが、雄の大物になると筋が消えて灰色一色の魚体となり、口元のみが黒いことから「クチグロ」とか、銀色の光沢を放つ事から「ギンワサ」とも言われます。「クチグロ」と対照的にイシガキダイの大型は口元が白くなり、それを「クチジロ」と呼びます。
20Cm前後ぐらいまでの若魚は汽水域にも入り、「サンバソウ」とか「シマダイ」と呼ばれサビキ釣り・フカセ釣りの外道としても釣れますが、案外太平洋岸の外海に面する防波堤などには少なく、内海で見かける事があります。
九州全域にいて、沖縄にもいるようだが、奄美諸島までは普通にいるものの沖縄以南だとかなり希少で、まさに「幻の魚」のようです。対照的に「イシガキダイ」は南にいくほど割合が増えるよう。

サイズ

養殖したイシダイは1年で25Cmほどに成長し産卵も可能になるようですが、サンバソウと呼ばれる時期は30Cmほどまでで、それ以上だと立派なイシダイです。
小さくても嬉しいイシダイですが、魚拓にしたいサイズは60Cm超。
イシダイが釣れる磯場に瀬渡の待合所には魚拓が張られている場合が多いが、以前宮崎県門川町の待機所で見かけた魚拓寸は約90Cmでした。これがイシダイなのかイシガキダイなのか不明ですが、印象としてはイシガキダイの方が大きくなるようです。南方に住むイシガキダイの方が成長も良いのかも知れません。

釣り

イシダイが釣れることで人気があるのは、九州では「五島」「男女群島」「宇治群島」などですが、サイズの違いはあれど近場の磯場で釣れる魚の1つです。「幻の魚」と言われるものの、最近は釣法や道具のお陰で随分と普通に釣れる魚の一つと認知されるようになりました。
基本的には専用の竿と、歯が鋭いので切られないようにワイヤーハリスを使いますが、餌にはウニの一種「ガンカゼ」や、甲殻類・貝類。サザエ・アワビ・トコブシとか、ヤドカリ・岩ガニなどでも釣れます。また夏場なら防波堤などに無数に沸くフナムシなども効果的な餌です。以前は赤貝・サザエなど餌が高いために釣行のコストもかかり、高嶺の花・あこがれの釣りという事でしたが、様々な餌を用いることによって手軽にできる事が判ってきております。
主にブッコミ釣り・宙釣り仕掛が基本。一般的なフカセ釣りでも餌を変える事で釣れますが大物の対応は厳しいと思われます。竿は専用の竿を用いますが、磯場の足元を狙う事が多い竿は丈夫で長く、竿先はデリケートなものが多いようで、丈夫でも軽いほど高額です。インターネットの相場では約5万~26万と様々。
船でも釣れますが近場でサビキ釣りや胴付仕掛の際に稀に外道として釣れ、安定して魚道を狙えないため不向きなようです。

食味

人気がある所以はその食味です。市場でも取引され高値安定している魚のようですが、大きいものほど高額で味も良いよう。
また日持ちもするので獲れたてのシャキッとした身質を味わうのも良し、硬直から解けた(解硬)ものは絶品。ただ間違うと腐ったものを食べてしまう事になるので注意が必要です。新鮮なものなら身が固いと感じますが、噛むほどに旨味がにじみ出てくる感じ。まずは刺身で。
煮ても焼いても、汁物にしても合う美味しい魚です。

その他

イシダイ釣りのための難関としては最初にぶつかるのが道具の調達で、餌の購入についても簡単に欲しい餌を手に入れるのが難しい事や高額で買えないという事があります。
また釣りは本命のアタリが1日で1回という事も珍しくなく、ボウズを覚悟で行く必要もありますが、一度その引き込みを味わった方は虜になるようです。
著者は狙って釣った事がほとんど無く、フカセ釣りでも釣れると聞き同行したことがありますが35Cm・40Cmサイズを釣り上げる事ができました。
竿は1.5号の磯竿(通常メジナ狙いの際は1.2号)に、ハリスを3号とクロメジナ用のハリ10号。そして肝心なのが餌で、フナムシ。撒餌もフナムシで、これを準備する事が難関の1つです。撒餌用は死んだもので良いのですが、付餌は生きたものが良いようで、逆に撒餌に生きたものは沈んでいかないので不向きなよう。その際は手で掴みギュッと握りますが、この行為も難関で気持ち悪いばかりです。実際は匂いも汁も出ないので慣れてしまうとさほどの抵抗はありません。この釣りは50Cmを超すようなサイズには不向きで、またフナムシが入手できる6~8月ぐらい(産卵と被る時期)に限られます。足元にパラパラと撒いて、ウキが引き込まれるのを待つだけの釣りで、案外簡単に釣れます。場所を選ぶかも知れません。

(お魚深堀・9)クロダイ

今朝は目覚めが早く、まだたっぷりと時間もあるし、かと言ってこれぞというネタもないのでそんな時の為のカテゴリー、お魚深堀です(^^ゞ
気になる魚の事を深く学んでみたいという気持ちなんだけど、頭に浮かんだのはクロダイ
年末・年始にかけて何匹か釣れたので。

クロダイ(黒鯛)
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2017/1/8 32Cm
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2016/12/24 50.5Cm

基礎知識
釣り人にとくに馴染みがあるこの魚は、「クロダイ」よりは「チヌ」、また若魚だと「メイタ」と呼ばれる。
北海道以南に生息し、琉球列島にはいない。朝鮮半島・中国沿岸・台湾にはいるそうだ。
沿岸の浅所に住み、磯場にも多い。防波堤でも釣りの対象魚として狙われる近場の大物だ。近似種のキチヌ同様に汽水域にも入ってくる。市場にはさほど並ばない。マアジとかマダイなどのように近海の漁対象としては生息域のせいか獲れないだろう。
姿はよく味もまあまあなので、量が取れるのならそれなりに扱われる魚だろうが、基本は釣り人の魚だ。
この魚の性が面白い。2歳で生殖活動ができるようになるが、3歳になると雄雌に別れる個体と同体のものがいるそうだ。
4歳になるとほとんどいずれかになり、5歳以上は雌が多いよう。
つまりは大型で成長しきったものはだいたい雌なんだろう。「のっこみ」という言葉はこの魚が春に軍団で外海から押し寄せてくる様を表現している。乗り込みという事だ。のっこみは最近他魚でも産卵時期の事を指す。
最近は産卵時期の事をスポーニングと表現される事も多いので調べてみると、これは恐らくブラックバス釣りの世界で使われる用語のよう。まあかっこいい言い方だけど・・・どっちでもいいかな。
チヌのスポーニングの季節は4~6月で、近似のキチヌは秋だそうだ。クロダイとキチヌは背鰭棘条部中央下の横列鱗数の違いで簡単に区別できる。クロダイは5.5枚でキチヌは3.5枚。まあ慣れてくれば一目で判るが大きな個体だと見間違う。その際は鱗の数を数えれば間違いなし。
ただ宮崎には4.5枚という個体も?ミナミクロダイ・オキナワキチヌはそうらしいけど以前研究者の方に聞いた話だともしかしてだけど別種の可能性もあるとか。
クロダイとキチヌのハイブリッドという可能性を問うと、産卵時期が全く違うのでそれはあり得ないそうだ。
第三のクロダイだなんて、夢とロマンがあるよな。ぜひ研究発表してください。
タイ科クロダイ属の魚は日本では5種で、本土に住むクロダイとキチヌと、奄美・沖縄に住むミナミクロダイ・ナンヨウチヌ・オキナワキチヌ。棲み分けているのが面白いが、以前クロダイという魚は深場を越えられないという話を聞いた事もある。
水深30mだとキチヌは釣れるがクロダイは釣れた事がないのは私の経験。沖瀬の水島でも見た事はない。海はつながっているから沖縄に泳いで行く個体もありそうだが、まあビビリなんでしょうか(^_^;)

釣り
50Cmを越すチヌを釣りたいと思うのがチヌ釣り師、なのかな?50Cmを超せば「年なし」と呼ばれて60を超せばロクマル70だとナナマル・・・
40Cmを超しても立派なチヌだけど、どうも雰囲気的には40超えでチヌと認められ、それ以下だとメイタらしい。違うかな?
そんなチヌ(クロダイ)だが、個人的にも今やチヌという言い方が定着してクロダイはむず痒い感じだ。釣り人のほとんどはそうじゃないのかな?クロダイっていうと格上の感じはするけど。
フカセ釣りをしていると狙ってなくても時々釣れる。だいたいは餌も取られず底付近まで付餌が行ったときだ。
狙うなら底付近を最初から流すのがいい。そのためにウキも浮力の強いものを使う。口も大きいからハリ掛かりしやすいように大き目のハリだ。チヌが浮遊しているエリアというのは底からだいたい1m程度だそうで、チヌ釣り師はその付近で餌が漂うように棚合わせをしっかりとする。
ウキ釣りの場合はそんな感じだけど、この魚の面白さは近場で釣れるということで、防波堤で「落としこみ」仕掛で狙う方も多い。
底ではなくて壁に付いているチヌを狙う。この際のメリットは撒餌をばら撒かないこと。つまりは荷物も少ないしクリーンな釣りができる。雑食性のチヌならではの釣りだが、動物性の餌を使って狙う。カニやイガイ(貝)など。
この釣りの面白さを語る方も多いし興味もあるのだが、個人的にはまだ経験した事がない。ゆっくりと仕掛を落として行って、道糸の変化でアタリを取るようだ。また宮崎は少ないが団子釣りとか、最近はルアーを使って狙う釣法も確立されている。
まあそれだけ馴染み深く魅了される魚なんだろうな。
個人的には狙った事がないものの、メジナ狙いのフカセ釣りで時々釣れる。全誘導仕掛の機会が増えた分チヌも釣れる印象。
また海が荒れている時に釣れる感じだ。そんなときにちょっと淀んだ場所で釣れる。
台風の時に防波堤湾内で狙うと釣れると聞くが、確かにそうなんでしょう。ただ台風の時って風も強いので釣りに不向きだよな。

食味
これが問題なんです。私には・・・
たぶん最初の印象の問題なんだけど、初めて食べたチヌが気持ち悪かった・・・身の質が。
チヌは地域・環境・餌で随分と食味の個体差があると聞く。江の島あたりでスイカを餌にチヌを釣るという話もあるが、ようは夏場に海水浴で訪れた人間のゴミ(スイカの皮など)を捕食して味を覚え、それによって釣れるという事だが、なんでも食べるしその個体が美味しいと思ったものを中心に食べるんだろう。養殖の魚と天然の魚の味が違うけど、同様に環境で変わるのでしょう。
そんな訳で狙わなくなった。もっと言えばそんな事を力説する釣り師匠のせいかも。
まあ言えるのはそんなに不味いとも思いません。ただ美味しいとも思わないだけ。これは完全に偏見です(^_^;)

その他
以前、佐賀県の波戸岬にある海中展望塔に行った時に、完全に餌付されているチヌ軍団の様子を見た事があるが、同じぐらいの大きさでも2種類に別れていて、1つは銀色の美しいタイプで、1つは黒々としたタイプ。
その後何がしかの記事で、これが回遊タイプと居付きタイプだと書いてあったけれども、そんなに大きく様子が変わるものなのだろうか?ちょっと疑問を感じている。

まあとにかく今後も時々は釣れてくれるであろうチヌ
狙っている方には失礼な話だけど興味が湧かない。湧かないけど釣れたらそれなりに嬉しいんですけどね。

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この絵は上の魚(2つ目の写真)をモチーフに描いてみました。
大きいのは形がちょっと歪。そんな事を意識しながら。

(お魚深堀・8)ダツ科

山渓「日本の海水魚」によると、世界にダツ科の魚は10属32種あり、日本では4種8属となっているが、6種は判るが2種が不明。
6種とは、ダツ、テンジクダツ、オキザヨリ、リュウキュウダツ、ハマダツ、ヒメダツ

今回ヒメダツが釣れて私が釣ったダツの仲間が4種となり、興味が一気に向いているのでまとめてみたい。

ダツ「駄津」

市場魚貝類図鑑によると、ダツの語源は「駄簀(だす)」だそうで、塩や石炭などを入れるための大きく口の開いた米の藁(わら)や葦で編んだ袋の事なんだそうだが、似ているのか?とGoogle画像検索しても駄簀では魚のダツしか出てこない・・・

ダツ
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ハマダツ
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オキザヨリ
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ヒメダツ
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なるほどね~
4種を並べてみたら明らかにヒメダツは細いんだなぁ
まあ上の3種は大きくて1m近くのものが釣れる事も多いのに対してヒメダツは小さいので判りやすいが。

テンジクダツも割と多く釣れるようだが、まだ出会っていないのか?写真も写さずに逃しているかも知れない。

それぞれを区別する手段だが


ダツはとにかく特徴がない・・・・んだけど
尾柄側面に隆起線が無い大きめのダツ。体高が尾鰭に向かうにつれて太くなっているように感じる。
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ハマダツは暗青色の横帯が見られる
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オキザヨリは独特の尾鰭の形。隆起線もくっきりだ。下顎部分が膨らんでいるようにも見える
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ヒメダツは隆起線がクッキリ。細長い。尾鰭と体の接点ラインも独特だ。
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ダツは美味しいと持ち帰る方もいるが、私は初めて釣ったハマダツを自宅でさばいた時に緑の骨を見て、それから食欲も失せて持ち帰らなくなってしまった。市場でもほとんど扱われないようだが、小骨は多いものの決して不味い魚ではないようだ。
私も食べたはずなんだけどあんまり覚えていない(^_^;)

ダツの話題としては、夜のダイビングでは気を付けろと言う話。
ライトに向かって突進してくるので突き刺さる危険があるそうだ。死亡事後も多いようなので気を付けましょう。
船で釣れる魚でもないんだけど、南の磯場で出会う機会が多い。先日YAIBAの大会でもてげてげハラさんが釣ってらっしゃいました。写真を見るとハマダツのようだけど。掛かってしまうと、ハリを飲み込んでしまっている場合は回収できないのでちょっと迷惑。ハリスも歯でザラザラになるし・・・・

(お魚深堀・7)シロサバフグ

シロサバフグは宮崎で「金フグ」と呼ばれ一般流通しているが、釣り人にとっては厄介な餌取で狙う人は少ないだろうと思う。
食用で出回るし全国で獲れるから地域の名前が多数あるが、宮崎でいうキンフグ、よりはギンフグとか、カナトという呼び名が広く使われている感じがする。
流通しているとはいえど取扱いは「フグ」で、宮崎の条例では腸は抜かれ肝だけが残された状態で出荷する事が義務付けられている。
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基礎知識
分布しているのは鹿児島県以北の日本沿岸、東シナ海。台湾、中国沿岸という事だが奄美・沖縄にはいないということかな?
厚生労働省が公開している「リスクプロファイリング」によると、まったく無毒というイメージのこの魚も、肝臓・卵巣・腸は食用不可ということになっている。成魚で35Cm程度とのことだが、以前何度かジギング釣行の際に釣れた数匹の個体は大きくて40Cmはゆうに超えていた。容姿は写真の通りで全体的に金色に照り輝く姿。九州では5~6月が産卵時期のよう。肉食の悪食で獰猛な印象だ。
漁ではワイヤーロープのはえ縄で捕える。とても歯が強く、細いワイヤーだと噛み千切るほど。

釣り
一般には狙わない魚だが、時々は外道として釣れ、割とその食味が有名な割には持ち帰られない。フグの仲間だという事で敬遠される。最近のソフトルアー・ライトジギングなどでは反応する魚だと思わるが、魚の反応があってスパっと仕掛が切れたりしたらこの魚が悪さしたのかも知れない。
以前ジギングで、目の前までジグを追ってきて、喰らいつく時の顔を今でも忘れない。普段はオチョボ口なのにガバッと大きく広げる事ができ、まさに「喰らい付く」という表現がぴったりで獰猛でオゾマシイ印象。怖い魚だ。
そんな魚だが、先日は狙ってみたらとても楽しかった。ワイヤーハリスにサバの切り身でぶっこみ釣り。置いておくとあっという間に餌は無くなる。引きずって喰らい付く反応に合わせる。船釣りの対象魚だと思っていたが先日は防波堤から。周囲にはエギングの釣り人がワンサカいたけど、この魚を狙うの我々だけだった。3名で1時間程度の間に20匹程度。時間を掛ければいくらでも釣れたが、たまたま集まっていた時期だろうと思われる。秋10月初旬から中旬という感じかも知れない。
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食味
身は他の食用フグ(トラフグ・ショウサイフグなど)と比べたら弾力には欠ける感じで旨味も少ない感じだが無味無臭でちょっと淡泊ながら普通の魚に比べると別格の弾力。鍋料理に利用されるケースが多いが先日は「コブ締め」の刺身を食べさせてもらった。
とても美味。
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※アカハタとの合わせ鍋

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「コブ締め」の刺身。見た目は鶏肉のようだ。

宮崎県の扱い
みやざき金フグ振興会という漁業グループがあり、10月から翌2月までに獲れるシロサバフグを「みやざき金ふぐ」としてブランド化している。※宮崎県水産物ブランド認証品第9号認定
その基準としては100g以上の個体で、獲れたての魚をすぐさま氷締めして鮮度を保ち、外傷がなく金色が美しいものを流通させている。一本釣り・はえ縄で獲れたものが対象で網獲れは駄目だそうだ。

※宮崎県水産物ブランド認証品
第1号・宮崎カンパチ
第2号・北浦灘アジ
第3号・門川金鱧
第4号・ひむか本サバ
第5号・宮崎かつおうみっこ節
第6号・五ヶ瀬やまめ
第7号・宮崎焼酎もろみ漬け(シイラ)
第8号・宮崎一口あわび 浦の恵
第9号・みやざき金ふぐ


見分け方
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シロサバフグは、姿形のそっくりな毒魚が仲間にいますので、よほどの自信がない限りは食べないでください。

ちなみに絵に描いてみたけどこの3種の見分け方は覚えておくべき。

シロサバフグなら・・・・
・頭部に小さい棘があるけど、これは指で触れてみないと判らないほどのもの。
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この棘がドクサバフグなら背鰭の手前まであります。
全体的に明るい印象だけど、それはドクサバフグも一緒。

クロサバフグも似ているけど尾鰭が黒っぽければ注意。ただクロサバフグは国内で獲れるものは無毒という事なので、釣れて食べて、間違っていたとしてもリスクは低いようだ。※でも食べないほうがいいですね。
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(上)シロサバフグ(下)クロサバフグ

この写真で違いが判らない方は食べないでください(^_^;)

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